ハンセン病とは

 

かつて、ウエスタンラリアートが得意技の外国人レスラーがいた。名前をスタンハンセン。かつての私のハンセン病のイメージは、スタンハンセンというプロラスラーがいたぐらいであった。もちろん、ハンセン病とスタンハンセンとは全く別物で関係はない。

ハンセン病とは、らい菌が引き起こす感染症である。古い時代から、らい者と言われて、厳しい差別の対象になっていた。

ハンセン病はプロミンの登場で、治る病になった。世界的な流れとしては、ハンセン病の治療法が確立してくると、ハンセン病の人達を隔離する事は無くなっていった。

しかし、日本は世界の流れとは逆行する形で、らい予防法が確立して、隔離に拍車がかかる。


問題点として、治療法が確立して、完治した後も人権を侵害する隔離政策が行われた事にある。


らい予防法は憲法の基本的人権の尊重に反する法律だとして、訴訟が行われ、熊本地裁はらい予防法は違憲だとした。国も控訴はせずに、違憲だと認めた。


ハンセン病回復者は社会復帰を行う事が可能になったが、隔離された長い療養所生活で、ほとんどの人達は社会復帰する事が困難であった。自由になった療養所で余生を過ごす人が大半であった。
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この記事を書いている
2016年では、日本では、ハンセン病の新たな患者は殆ど発生しておらず、ハンセン病は人類が克服した過去の病になりつつある。そして、ハンセン病回復者達の高齢化も進み年々療養所で生活している人達の人数も減少している。国は最後の1人まで面倒を見ると言っているが、今後どの様な形になるかは未知数である。


思いを文章に。