18歳選挙権と人権

 

2016年の3月に18歳選挙権に関する授業実践を研修会で発表を行った。

公職選挙法が改正されて、2016年から満18歳以上に選挙権が与えられるようになった。18歳選挙権に関しては賛否両論あるが、教育現場では様々な取組みが行われている。

選挙権、それは人類の長い戦いの歴史で勝ち取った権利である。自分達の利益や権利を守るためには選挙権が必要である。言い換えると、選挙権は自分達の人権を守るために存在している。

これまで、人権課題として出てくる問題は、高齢者、ハンセン病回復者、障がい者など社会的に弱者とされている人達を対象にする場合が多い。元気な若者を対象に人権を考える事はあまりしてこなかった。

しかし、近年、若者を取り巻く環境は非常に厳しいものがある。例えば、奨学金を借りたが、返済できない、大学を卒業はしたが、それに見合った就職が出来ない、非正規雇用の一般化、若者の貧困など様々な問題が出ている。また、少子高齢化社会によって、これから、ますます若者達への負担は増えていく事が予想される。

選挙権は自分達の人権を守る為に存在している。18歳選挙権の意義としては、若者が政治に参加する事によって、自身の手で自分達の利益や人権を守る事にある。選挙に参加することが自分達の人権を守る事に繋がる事を知って欲しい。