二年D組みの生徒たち

 

ルールや、やり方は基本的には一年の時と同じ方針とした。クラスのルールはすぐに浸透して、クラス経営はうまくいった。クラスの雰囲気は一年の時とは打って変わって、どちらかというと大人しいクラスだった。大人しいクラスなので、私の言うことを素直に聞いてくれたが、生徒の気持ちを掴むのに時間がかかった。
 

また、一年生の時に自分のクラスだった生徒は担任のやり方を理解しているが、私が二年生で初めて受け持つ生徒については、やりにくい面が多々あった。最初は口々に「前のクラスが良かった」と言っていた。一年の時のような生徒が担任に付いてきてくれている感覚はあまりなく生徒との距離はなかなか縮まらなかった。
 

生徒との距離は離れたままであったが、それはそれで良いと思った。生徒が無事に進級して、希望の進路に行けたらいいと、それだけを願った。当時の私は三六歳、生徒にとっては親とたいして変わらない年齢、生徒との距離が離れてしまうのは仕方のない自然の流れなのだと半ば諦めていた。
 

もの足りなさはあったが、クラス替えも無いので、それほど焦らずゆっくりとクラス経営を行った。無理に生徒に入り込むことはせずに、後ろでそっと見守った。

(一部のみ記載、完成版は電子書籍にて販売中)

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