担任教師は学校での保護者の様な存在
 

何か生徒が問題を起こせば、必ず担任教師に連絡が来る、監督責任を責められ、詫びを入れなければいけない。担任になって、職員室の内線が鳴る度に、またうちの生徒が悪さをしたのかと思い、何時もひやひやした。
 

生徒は学校教員みんなで面倒を見ている。当然、私のクラスの生徒が、同僚教師とトラブルを起こす事も多々ある。同僚教師に反抗して暴言を吐いたり悪態をつくこともしばしばあった。
 

そんな時は直ぐに生徒を職員室に呼び事情を聞いた。
 

生徒によく言った事は「貴方が、教師に悪態をつくと、必ず担任である私が貴方の尻拭いをしなければならない。暴言を言われた教員に私が叱られ、詫びを入れないといけない。」であった。それ以外の事はあまり言わない。私の指導は、基本的にさっぱりと長くならないやり方であった。
 

その後生徒は、担任に迷惑をかけたと悔い、暴言を吐いた同僚教師に自ら謝りに行く事もあった。
 

なにか、問題を起こせば、保護者が生徒の代わりに責められる。家なら親、学校なら担任である。自分の行動が他者に迷惑をかける事がある。また、自分の代わりに謝ってくれている人がいる。結局、生徒が校則や法を犯せば、保護者や担任は監督責任という罪をかぶり、詫びを入れないといけない。生徒にその事を知ってもらう。それだけで、私は十分だと思う。恩着せがましいと思われるが、言わないと伝わらない事もある。
 

自身の身勝手な行動によって、監督責任という罪をかぶらなければならない人が居ると分かれば、少しは問題行動を思い留まってくれるかもしれない。

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