厳しい現実 高校教師の辛い雇用契約 36
教師として、働き出して、ようやく勤務にも慣れてもうすぐ1年が過ぎようとした頃、いきなり、校長室に呼ばれて、来年度の契約が言い渡された。
来年度も、常勤講師として契約してもいいとの事であった。常勤講師とは、1年契約の講師の事で、一般企業では契約社員と呼ばれる非正規雇用の事を指している。また、定年まで、継続で勤務できる一般企業での正社員を教諭と呼ぶ。
教員の世界は厳しく、1年契約の常勤講師や授業だけを担当する非常勤講師、近年では契約教員など非正規雇用者が意外に多い。
自分の身が不安定な状況で生徒を指導していくのは、正直しんどかった。教員を目指してから、ここまて、何事もなく順調に進んできたが、ここに来て大きな挫折を味わう事になる。
同期の中には、1年で雇用を切られた者もいて、実力を評価されなければ、今後教師として働く事すらできないのだと、危機感をかんじた。
また、同期の中には1年で教諭に昇格する者もいて、とて も悔しい思いをした。
目標は教諭に昇格して、担任としてクラスを受け持ち、教師として一人前になることである。
コメント